今年は本格的に投資を始めようと思っています。
そこでどんな投資があるのか、どれに対して投資するのがいいのか、そもそも投資とはなにかを少し整理してみます。
投資と聞くとギャンブルを思い浮かべる方も多いかと思います。
昔は自分もそうでした(笑)
しかし、知れば知るほど投資は生きる上で、特にサラリーマンとして生きる上で必要だということがわかってきました。
Contents
そもそも投資って?
wikipediaによると投資は
投資(とうし、英: investment)とは、主に経済において、将来的に資本(生産能力)を増加させるために、現在の資本を投じる活動を指す(現代において、生産能力の増加しない商業活動はこれに含まない)。
という行為だそうです。
よくわからないので勝手に要約意訳して自分の意見を付加すると
主に経済において「現在のお金」を使って「将来におけるお金」を増やす行為
リスクをとることでリターンを得る行為
ということになります。
……なんだギャンブルと同じじゃないか!(驚愕)
確かに投資はギャンブルに似ている部分が多々あります。
しかし、ある観点から見ると投資とギャンブルは別物であるということが理解できます。
それは、「参加者のリターン(損益)総額」がどうなっているかです。
リターン総額はマイナスかプラスマイナス0かプラスかの三通りが考えられます。
リターン総額がマイナスの場合
ズバリ、ギャンブルはリターン総額がマイナスとなるのでこれにあたります。
リターン総額がマイナスとは
例えば参加者ABCの三人が100円ずつ賭けたとします。
Aさんは勝って120円、Bさんは勝ちもせず負けもせず80円、Cさんは負けて40円返ってきたとします。
この時のリターン総額は
Aさんの120円+Bさんの80円+Cさんの40円=240円
となり、300円から240円へと60円がどこかへ消えてしまっています。
この60円は開催元(胴元)が掻っ攫っており、人件費などの開催費や開催側の利益として徴収されています。
つまり、始まった時点で一人当たり20円のマイナスからスタートしており、利益を出すためには20円以上他の参加者から奪う必要があります。
このように参加者のリターン総額がマイナスのものをマイナスサムといい、競馬や宝くじ、パチンコなどが該当します。
余談ですが、競馬は約25%、宝くじは約55%、パチンコは約15%程度のマイナスサムらしいです。
このため、参加者のほとんどが損で終わり、ギャンブル(マイナスサムゲーム)は良い印象をもたれないわけです。
リターン総額がプラスマイナス0の場合
リターン総額がプラスマイナス0の場合はゼロサムといわれます。
マイナスサムが理解できればゼロサムは簡単です。
ズバリ胴元が何も掻っ攫わない、または胴元がいない状況で、誰かの損が誰かの利益となります。
ゼロサムゲームはFX(運営元がいるため厳密にはマイナスサムですが、手数料が低いためゼロサムといわれています)が代表的です。
例えば日本円とドルの取引をした時、相手は全く逆の取引をしていることになります。
このため、自分の利益は相手の損失に、自分の損失は相手の利益となりゼロサムとなっていることがわかります。
投資と混同されやすい言葉に投機という言葉があります。
私は投資と投機の見分け方としてゼロサムゲームかどうかを判断基準としています。
ゼロサムゲームであれば投機、後述するプラスサムであれば投資という感じです。
リターン総額がプラスの場合
リターン総額がプラスの場合はプラスサムといわれ、今回のテーマである投資はここに属します。
マイナスサムやゼロサムと大きく違う点は「成長性のある対象」に賭けている点です。(他にもプラスサムは存在しますがここでは省略します。)
①例えば、資産10億円で利益が5000万円の会社があったとします。
この会社の価値を適当に20億円とし、100人で均等に2000万円ずつ購入したとします。
価値=資産+利益×20としました
②10年後この会社が順調に成長をし続け、資産30億円で利益1億5000万円となったとします。
この時、この会社の価値はいくらになるでしょうか?
先ほどは20億円としましたが、価値は変化しないでしょうか?
そもそも資産が30億円ある時点で30億円の価値は間違いなくあると考えられます。
先ほど価値の計算に使った式を使うと、価値は60億円となります。
ここで思い出してほしいのですが、最初この会社を100人で分割して購入しました。
今の価値を100人で割ると6000万円となり一人当たり4000万円の利益が出ており、誰も損をしておらず、リターン総額がプラスとなっていることがわかります。
このように、成長性のある対象に賭けるとプラスサムとなります。
また、経済というものは成長をし続けるものです。(し続けなければいけないともいえる)
従って、経済に賭ける=投資することはプラスサムとなります。
ここで注意してほしいのが、投資がすべて成功するわけではないということです。
あくまで世界経済全体で見ればプラスサムということです。
利益が出る投資もあれば損失が発生する投資ももちろんあります。
小まとめ
また、投資の定義(意訳したもの)を再掲すると
主に経済において「現在のお金」を使って「将来におけるお金」を増やす行為
リスクをとることでリターンを得る行為
でしたが、何となく意味が分かったでしょうか?
投資とギャンブルの大きな違いはプラスサムゲームかどうかです。
プラスサムゲームは参加者全員が幸せになれる可能性があります。
マイナスサムゲームであるギャンブルは参加者全員が幸せになれることはありません。
また、プラスサムかどうかは成長するかどうかがカギとなります。
そして成長とは時間がかかるものなので、すぐにリターンが手に入るものは概ねプラスサムではないことが多いです。
なにかしら投資をしようと思ったら長期間で捉えてどうなるかを考えるといいです。
なんで投資って大切なの?
ここまで投資はどういったものか概念的な話をしてきましたが、ここでは投資はなぜ必要なのかを解説していきます。
投資なんて自分には関係ない!と思っている方、非常に多いと思います。
しかし、投資と現代社会は切っても切り離せない関係となっています。
これは現在が資本主義社会だからで片づけられるのですが、今回はもっと具体的な自分に関わる問題を取り上げていきます。
貯金は将来的に価値が減少する
みなさんはインフレという言葉をご存じでしょうか。
お金の価値が下がることを言います。
最近ですとジンバブエドルが記憶に新しいのではないでしょうか?
ジンバブエでは2008年、ハイパーインフレが起きました。
そのインフレ率なんと2億3100万%!
例えば一年前は10ジンバブエドルで購入できたものが今は2310万ジンバブエドル出さないと買えないという事です。
もし、この時あくせく貯金をしていたとしたらどうでしょう?
先に使っていた方がお得ということになりますね。
なにせ価値が減るんですから。
先述したように経済は成長していく必要があるため、大なり小なりインフレが生じます。
大抵は年1%~2%程度を目標にしているため、ジンバブエのようなことにはなりませんが、貯金の価値が下がるのは同じです。
そこで大事になってくるのが投資です。
もしインフレ率が年率2%だった場合、今100万円で買える車が10年後は121万円必要となります。
しかし、銀行に預けている貯金が増えることはありません。
100万円は100万円のままです。
ですので10年後、100万円は今の価値で81万円の価値に減ってしまい車を買うことができません。
そこで年利2%の投資をしたとしたらどうでしょうか。
100万円は10年後に121万円となり、10年後でもその価値が減少せず車を買うことができます。
このように、投資には自分の資産を増やすという攻めの姿勢だけでなく、自分の資産を減らさないという守りの姿勢もあります。
少ない賃金で働く我々サラリーマンは、少ない資産を減らさないためにも投資の理解が不可欠です。
実はあなたも投資している?
おそらくほとんどの方は年金や保険に加入していると思います。
では年金や保険はどうやって運用されていると思いますか?
お分かりだとは思いますが投資によって運用されたお金が大なり小なり使われています。
年金であれば、あなたの収めたお金がGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が運用を行っています。
平成29年12月末ですと、50%を超える割合が株式で運用されています。
勿論保険屋さんも同じで、集めた保険料を寝かせておくのではなく、運用をして収益を上げています。
つまり国民の多くは間接的に投資を行っており、投資によって得られた利益から恩恵を受けているわけです。
生活を豊かにしてくれる?
投資の大切な考え方の一つに「複利」というものがあります。
例えば年利5%で100万円を運用した場合、毎年5万円が入ってくることになります。
それを毎年ボーナスとして使用すると100万円は減りませんが増えもしません。
これが「単利」の考え方です。
これに対して、入ってきた5万円を100万円に加算して、再度運用したとします。
すると今度の利益は(100+5)×(1.05-1)=5.25万円となり、2500円増加していることがわかります。
なんだ2500円増えただけかよ…と思うことなかれ、これを30年続けてみます。
100万円×1.05×1.05×…×1.05=432万円となります。
実に4倍に膨れ上がっています。
次の年の利益は432×(1.05-1)=21万円となり、当初の4倍になっていることがわかります。
このように複利で資産運用すると最初は大したことがない利益でも雪だるま式にどんどん利益が増えていきます。
そして今回の例では開始100万円の利率5%としましたが、両方を高くするとさらに利益は増えていきます。
もし利益が生活費を上回ったとしたらどうなるでしょうか?
働いていないのに元本は減らず、むしろお金が貯まっていくという循環が生まれます。
こうなればサラリーマン生活リタイアできますね。
リタイアしなくても労働から得た収入はすべて自由に使える状況になります。
これでもまだ投資は必要ないといえますか?
投資ってどんな種類があるの?
ここまで投資がどんなものでなんで必要なのかを説明してきました。
そこでここでは投資にはどんな種類があるのかを見ていきます。
ただ今回はあくまで紹介のみで詳しい説明は今度します。(たぶん)
また、投資以外にも投機も紹介しておきますが、全部は網羅できていません。
ただ、有名どころはおさえていると思います。
株式
キングオブ投資その1
投資と聞けばほとんどの人が思い浮かべるものですね。
また一番身近なものかもしれません。
上場している株式に関しては市場が整備されており、ネットと証券口座さえあれば比較的簡単に売買が可能です。
債権
債権と聞くとなにか難しそうな感じがしますが、代表的なものに国債があります。
株式に比べるとあまり有名ではない印象ですね。
また株式と比べ、ローリスクローリターンなものが多く、安定した投資をしたいなら一考の余地ありです。
不動産
キングオブ投資その2
投資ときて株式以外にも不動産を思い浮かべた方も多いのではないでしょうか。
古来から土地は安定した資産であり、毎月安定した収入が得られる点が特徴です。
しかし、株式が数万円から始められるのに対し、不動産は1千万円程度は必要なため最初から挑戦するのは少々ハードルが高いですね。
投資信託
投資界の革命児?
投資信託は、投資家から集めたお金をプロが運用するといったものです。
このため、ほったらかしでも資産を増やしてくれます。
しかし、プロも失敗することはあるので必ずしも正解というわけではない。
確定拠出年金などをやっている人は少なからずお世話になるはず。
FX(外国為替証拠金取引)
キングオブ投機その1
FXは通貨同士の取引です。
よく破産したという話を聞きますが、これはFXそのものが危険というわけではありません。
レバレッジと言って証拠金を収めることで、自分の資金以上のお金を動かせる仕組みがあるためです。
このため、一瞬で大金を稼ぐことができる一方一瞬で大金を失うこともあります。
先物取引
キングオブ投機その2
未来のある時点において対象商品を売買するものです。
先物取引はそれ単体で存在はせず、対象となる指数や商品などが必ず存在します。
これは少し複雑なので、いまはこんなものもあるんだ程度で十分です。
まとめ
基本的な投資の概念から、必要性、代表的な種類を見てきました。
ここまで読んでくれた方は今までよりも投資に対しての不信感や恐怖心は減ったと思います。
しかし、投資への不信感や恐怖心をぬぐうには実際に投資を行ってみるのが一番です。
株式投資であれば20万円もあれば試に投資ができるのでおすすめです。
ただし投資は余剰資金でしてください。
生活費や大事なお金には手を付けないように。
これからもどんどん勉強して、投資を行い経済的な基礎を作り上げたいものです。
ではまた!




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