どうも最近のもっぱらの楽しみが寝ることな黒鳥エリオです。
二度寝は人類史上最高の快楽です。どんな快楽も二度寝には勝てないと思います。まじで(真顔)
まぁそんなことはさておき、今日は最近読んだ「金持ち父さん 貧乏父さん」の紹介をします。
著者はどんな人?
この本の著者はロバート・キヨサキという人で、名前からわかる通り?日系のアメリカ人です。
サーファー用の財布を考案し、会社を起こし47歳で引退したという実業家です。
現アメリカ大統領のドナルドトランプと一緒に本を出していたり、金持ち父さんシリーズが何千万部も売れたりと、一定の知名度はあるのかなと思います。
ただ、後述するようにロバート・キヨサキと聞いて警戒する人も多くいます。
良くも悪くも目立つ存在かなという印象ですね。
どんな本?
ロバート・キヨサキといえば金持ち父さんシリーズ、その第一作目です。
実の父である高学歴で地位のある仕事をもつ貧乏父さんと、友人の父である低学歴?で実業家の金持ち父さん、ふたりの父親を持つ少年が主人公です。
それぞれの父親は考え方が異なり
金持ち父さんは金の流れを理解し、自分のビジネスを持つという考え
貧乏父さんは学校でよい成績をとり、良い大学に行き、大企業に入るという考え
を持っています。
世間一般では貧乏父さんの考え方をしている方の方が多いのではないでしょうか。
しかし、それでは金持ちにはなれないということを金持ち父さんは主人公に教えます。
金持ちはお金のために働かない
中流以下の人間はお金のために働く
金持ちは自分のためにお金を働かせる
p57
お金持ちは自身のためにお金を働かせ、中流以下の人はお金のために働く。
まさにその通りだと思います。
投資を考えると分かりやすいですが、一定以上の資産がある人は数%のリターンであっても生活費以上を得ることができ、余った部分を再度資産に再投資することで資産を減らすことなく生活をしていくことができます。
逆に資産がない人は大したリターンを得られないので他に収入を得る必要があり、お金のために働く必要があります。
しかしそのことを実際に理解している人は多くはありません。
これは「学校がお金のために働く方法を学ぶところ」なためだと金持ち父さんは説きます。
お金を働かせる方法は学校では教えてくれないので自分で勉強するしかないのです。
余談ですが「お金を働かせるという考え方があること」を知れるかどうかは運な気がします。
自分も21世紀の資本という本を読むまでは投資という世界があることを全く知りませんでした。
21世紀の資本を読んだのは友人から薦められての偶然でした。
周りに投資に詳しい人がいなかったので21世紀の資本を読んでいなければ投資の世界を知ることはなかったと思います。
そして高学歴であるはずの貧乏父さんは、お金を働かせる方法を知らないため、毎日お金のために働くわけです。
お金の流れ
金持ちは資産を手に入れる。中流以下の人たちは負債を手に入れ、資産だと思い込む。
p92
なにが資産で何が負債なのか。
分かっているようで良く分かっていなかったりします。
家は資産かどうかという議論はよくされていますよね。
そんな線引きの難しい資産と負債の違いを本書では
資産は私のポケットにお金を入れてくれる
負債は私のポケットからお金をとっていく
p96
と定義しています。
これはどういう事かというと、今の私のように資産も負債もない場合は
このようなお金の流れとなります。
仕事により収入が発生し、生活費等の支出にあてがわれます。
次に負債がある場合ですが
このように、収入が負債からの出費によって減っています。
もちろんこれにプラスして生活費等の支出もありますから生活は苦しくなります。
負債はどんなものがあるのかというと、ローンなどです。
では逆に資産があると
このように資産からの収入が生まれるフローになります。
資産からの収入で資産を買えば、資産からの収入がさらに増えるのでより豊かになります。
お金持ちが資産を手に入れるというのはこういう理由からですね。
資産には証券、不動産、印税などを生む知的財産などが有ります。
節税
本書では税金対策もかなり大事だといっています。
上記資産を手に入れることを攻めのマネーリテラシーだとすると、収入を減らさないように税金対策を行うことは守りのマネーリテラシーなのかなという印象を受けました。
攻守揃ってこそ意味があるということですね。
本書に載っている税金の話はアメリカの話なので全部が全部参考にできるわけではありません。
しかし、その根底にある考えは日本でも流用できると思います。
それはずばり経費で税引き前の金額を使おうぜ!というスタンスです(笑)
どこの国でも税金は高いものです。
しかし税金は利益に対してかけられるもの。
ならば利益になる前に経費として生活費や車として使い、利益を減らそうというスタンスです。
自分の収入は減りますが、経費として使用している以上実際に使用できる額は増えます。
しかし、この方法を行うには会社を設立しないといけないという前提があります。
一サラリーマンたる私には非常に高いハードルです。
ですがいつかは経費で税金対策やってみたいものです。
問題点
上述したようにロバート・キヨサキと聞いていい顔をしない人もいます。
これはいくつか理由があります。
まず一つ目は本書がロバート・キヨサキの商品販促のための本であるということ。
この本を読んでからその商品(ゲーム)を行えば金持ちになるための、貧乏を脱出するための手掛かりが得られますよ。と言われたら確かに興味は持つかもしれません。
途中にはあまりその商品の話が出てきませんが、節々にラットレース等の商品で使用される言葉が出てきます。
そういった意味でいうと非常によくできた販促の本であると感嘆します。
二つ目に本書がマルチ商法で用いられていること。
本書は自己啓発的な部分が多いのでマルチ商法にもってこいなのでしょう。
先ほどの商品を実際にやりながら金持ちを目指す方法のセミナーを受けるといったことが行われているそうです。
なので本書を薦めてくる人はマルチの勧誘の疑いがかけられてもおかしくはありません。(わ、私は違いますからね?)
三つ目として、本書がフィクションである(かもしれない)ということ。
本書ではロバート・キヨサキの実体験のように話が進みます。
しかし金持ち父さんや貧乏父さんは実際には存在しないという話があります。
そもそも商品販促の本であるならばフィクションでもおかしくはありません。
さんざんノンフィクションのように話をされて実際はフィクションでしたなんて言われたら、そりゃ不信感持ちます。
まとめ
以上「金持ち父さん 貧乏父さん」の書評でした。
本書はアメリカの話であるため、まるっと全部日本で活用できる内容ではありません。
またフィクションの可能性やマルチの話もあり、諸手を上げてお勧めできるとは言えないのが本音です。
しかし、投資やマネーリテラシーを勉強し始めた人には新しく学べる部分が多いのではないかなと思います。
自分は意外とためになる部分もあったので次回作以降も読んでみようかなと思っています。
なんだかんだ言って何千万部も売れていますし、それだけ売り上げたロバート・キヨサキのビジネス力は相当なものだと思います。
ではまた!




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